記録
冒頭のキャメラの左から右へのパンが映像に高い叙情性を醸し出している、ラストショットでは右から左への逆方向のパンでそれが極まる。
父としての自分と、医師としての自分の葛藤。暗いけど良い。
…
医者の娘が病気を患い、時を同じくして別の子供も病気にかかる。
医者として見ず知らずの子供を救うか、父親として娘を救うか。
なんともくらい。
冒頭はカメラがパンした先に幸せな家族が映し出されるのに…
このレビューはネタバレを含みます
医者と妻とその子供の三人で暮らしている。ある日突然少女は病気にかかりいまにも死にそうなほどにやつれている。すると同じ村で少女と同じ年くらいの子供も突然病気に罹ってしまう。医者としての義務から、彼は危…
>>続きを読む幸せな家族風景から一転して医者の娘が病に倒れる。時を同じくして村の娘も命の危機に。医者として我が子を診るべきか、救けを乞う患者を救うべきか。
命を天秤にかけたやり取りが展開され
これが本作の肝となっ…
たしかにこれはストローブ=ユイレを思い起こさせるカメラワーク(たとえば『ロートリンゲン!』)。医者の娘が死ぬ瞬間が凄い。熱にうなされうつろで力ない様子だったのが、一瞬で身体が硬直して眼を見開いたまま…
>>続きを読む