1作目より内容・規模共に大幅にパワーアップしている。前作では「1ヶ月マクドナルドのスーパーサイズを食べ続けると身体にどういう変化が起きるか」を監督のスパーロックが体を張って検証していたのが、今回は前作から12年経って健康志向を前面に打ち出すようになった(ように見える)ファストフード店が実際どれだけ変わったのかを業界の内側から検証すべく、スパーロック自身が農場契約から携わってチキンサンド店をオープンするまでの話で、オープンした店への来客からの反応も含めて一種の社会実験になっている。「健康ハロー効果」は語句として覚えておきたい。
国産ブロイラーの劣悪な飼育環境については度々記事を読んでいたのだが、アメリカでは成長促進剤やケージでの飼育は法律で禁止されていると知った。日本のほうがよっぽど環境悪そう。
前作同様、娯楽映画としても楽しめる。出荷・屠殺シーンで毎回『死の舞踏』が流れる度に笑ってしまった(23)
