ファストフードの消費者を極めた次は、その経営者になってみようという試み。
養鶏家の泣くに泣けない実態を暴いていて、先日読んだ酪農に新規参入した夫婦を紹介するコラムのことを思い出した。農協の提案で補助を受けて乳牛を導入するも、支援を受けるためにはある程度大きな規模の生産量をクリアする必要があって、結果的に朝から晩まで牛舎にこもって仕事し続けなければならない……。第一次産業の従事者が大きなシステムに飲み込まれるのはどこも同じか。
今となっては消費者の目くらましとして機能し始めた“Green Halo”も、当初はピュアーな視点から生まれたはずなのに、なぜ大きなシステムに組み込まれたとたん足元から腐っていくんだ。
しかしぶつぶつ言いながらこれを見て、無性に食べたくなったチキンレッグを地べたのお店で買ってはビールと一緒にむしゃむしゃと食べるわたしもまた扇動される消費者のひとり。
