「破綻」はむしろ褒め言葉です。
メタ映画のビッグウェーブが、サメ界隈にもやってきた。
一度は距離を置いた兄弟が、「サメ映画をつくる」という幼い頃の夢でもう一度繋がるお話。あれ、なんか綺麗な映画っぽく聞こえるな……。
キャラクター、演出、サメ、全てがクソバカ。もうそれ以外言いようがない。クソバカです。いっそ愛しいくらい。
途中一瞬だけ真っ当なサメ映画っぽい雰囲気になったのに、すかさず自称映画監督かつ魔法使いのイカれた狂言回しが出張ってきて「そうだ馬鹿映画だった」と思い出させてくれる。
そして馬鹿映画だからなのか、ゴアシーンはほとんど無いので皆さま安心して御笑覧あれ。
ただこの映画は終始「俺は何を見せられてるんだ?」という疑問が頭に浮かぶので、たとえ93分でも人生を無駄にしたくないという方には向かないと思う。
でも楽しい映画だった。気軽におすすめはできないけど。エンドロールのメッセージも素敵だったよ。最後までツッコミどころ満載でw