なお

BAD CGI SHARKS 電脳鮫のなおのレビュー・感想・評価

BAD CGI SHARKS 電脳鮫(2019年製作の映画)
3.0
友人とひさびさのウォッチパーティ開催。
んで、1本目はこちらのサメ映画。

主にTwitterを中心にサメ映画情報の発信を日々行ない、自らもサメ映画の字幕翻訳を手がけるなど、一部界隈においてはレジェンド的扱いを受けている「サメ映画ルーキー」さんの紹介で鑑賞。

✏️評価点
・意外にしっかりとしたカメラワーク
2021年制作の作品ということもあり、B級サメ映画の割にカメラワークはしっかりしている。
また、映像もそれなりにキレイ。

当然普通のハリウッド映画などに比べたら卒業制作レベルのクオリティではあるが、これまでB級のみならずZ級サメ映画で辛酸を舐めてきた方々なら「あ、結構しっかりしてるじゃん」という感想を抱くはず。

・皮肉が効いたストーリー
本作で主人公二人を襲うサメは人類に並々ならぬ恨みを持っており、その恨みの根源は「我々サメの尊厳を破壊されたこと」に由来するもの。
というのも、これまで星の数ほど生み出されてきた有象無象のサメ映画において、サメの扱いがあまりにもひどいことに腹を立てているらしい。

劇中、このサメが語る「自分たちが受けてきたひどい扱い」は確かに頷ける点もあった。
たしかにサメは突然街に現れたりしないし、理由もなく人を襲わないし、宙にも浮いたりもしない。
ごめんな、俺たち日本人のせいで…

・かわいらしいサメのCG
主人公二人が子どものころに作ったサメのキャラクターがモチーフになって生み出された3匹のサメ。
こいつらがカワイイ。特に白目剥いた出っ歯のサメ。

CGのクオリティは本作のタイトルである”BAD CGI”の名にふさわしい、初期プレステのゲーム並みのお粗末なものだが、それもまたこの映画らしさ。

・盛り込まれるサメ映画のオマージュ
本作、ところどころにこれまで公開されてきたサメ映画のワンシーンをオマージュしたような場面があるらしく、ファンにはたまらない演出といえる。
自分と友人はまったく気づかなかったけど。

✏️問題点
・ありきたりなストーリー
サメ映画にストーリー性を求めるなよ、と言われればそこまでなのだけれど、それにしてもありきたり。

一応これにも理由があることは、本作を既に鑑賞された方ならお分かりだと思うが、あまりにもありきたり。

中途半端に「兄弟の友情モノ」をやってくれているので、「別に感動もしないし笑う場面でもないシーン」が割と存在するのはサメ映画においてはちとつらい。

☑️まとめ
以前にZ級サメ映画として名高い「ウィジャ・シャーク」を鑑賞していたおかげか、映画としては割と普通に見られたしそれなりに楽しめた印象。

サメ映画にもっと詳しければ、本作に仕込まれたオマージュにも気づくことができたのかな…
まだまだ修行が足らないな。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★☆☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★☆☆☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2023年鑑賞数:16(4)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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