第46作。満男君ep.5。就活に疲れ果て、家出した満男。それを追いかけ、寅次郎も瀬戸内海の小島にたどりつくのだが、旧家のひとり娘(松坂慶子)にひとめ惚れしてしまう。
いっぽう満男のほうも、島の診療所の看護婦(城山美佳子)といい仲になるのだが...。
松坂慶子は本シリーズ二度目の登場。さすがに20代の頃のようなまばゆいばかりの美貌というわけにはいかないが(本作でたぶん40前後)美形のハイミスを演じて魅力的。
なお、亡くなった笠智衆のピンチヒッターというわけでもないだろうが、御前様の娘の冬子さん(光本幸子=第1作のマドンナ)が出ているのが見逃せない。
今回またしても、寅次郎も満男も、モテているのに身を引く(逃げ出す)パターン。満男そんなとこまで寅次郎イズムを継承することもないだろうと思うのだが。
「そうか、何も言わなかったか、うん。
俺はな、あいつのそういうところが気に入ってるんだよ」