もっとドロっとした男女の色みたいなものが濃く全面に出ていて、それだけだったら私は最後まで観られなかったと思います。
生々しいけど、どこかコミカルで、人間なんてこんなもんだよな、傍から見たら滑稽なもんだよなって思うけど、そこには温かいものも流れてて、それを感じられて、とても良かったです。
波瑠さん演じる雅代さんが、ただ流されるだけで終わらなかったのも人間っぽくて良かったです。
安田顕さん演じる主人公の父・大吉さんは、言葉数こそ少ないけれど温かい人で凄みのある見た目に反して癒されました。
あと、余貴美子さんと原扶貴子さんが演じる清掃員のおばちゃんコンビ、毎日一緒に仕事して世間話を聞いてたら疲れるなぁ~と思いつつも、つい一緒に居たくなってしまう魅力的なおばちゃんで好きです。