このレビューはネタバレを含みます
画の撮り方が上手いなぁという印象。
昭和感が漂う感じなのは
映画の中でも台詞としてあったけども、
画面がちょっとくすんで見えて
最後ホテル閉めて出る時は鮮やかで
「あぁ、編集上手いなぁ」って。
雅代の周りでは、色んなことがあって。
母親は若い男連れて逃げて。
父親は酒とギャンブルに溺れて、倒れて入院して。
従業員みこちゃんは息子が捕まって
お父ちゃんに心配されて。
淡い恋心を抱いた宮川さんには妻がいて。
ホテルローヤルに来るお客さんにも
色んな物語とか辛い日常があって。
そんな中で過ごす雅代が最後
「当事者になれた」っていうのが
なんかとても良かったなぁ。
自分はここに居たという証明みたいな。
親がいなくなって、ホテルも事件に巻き込まれて経営厳しくなって、最後逃げちゃうけど、なんだろう、宮川さんとのカットがあったから前向きに捉えられるというか。
観た後にいろいろと
考えさせられる映画だったなぁ。
良かった。
安田さんの、特殊メイクにも
勝るとも劣らずな演技力、流石すぎた……
実年齢47歳のはずなんだけど、
58〜65歳くらいに見えたな。
そして沙莉ちゃんの
高校生に見えちゃう演技力よ………
「先生、かわいそう」の時のあの表情に
いろいろ持ってかれたわ………