原作は桜木紫乃の直木賞作品。
ツタヤで新作準新作キャンペーンを
やっていたので『ドライブ・マイ・カー』と
一緒に借りた。封切りの時から興味あった。
波瑠ちゃんが出ると一気に作品が締まる。
存在感のある美しい女優さんだと思う。
ディカプリオ主演の映画はハズレがない
というのは通説だが
波瑠ちゃんにもそれは言える気がする。
ドラマ『あなたのことはそれほど』で
「演じる主人公の行動は賛成できない」
と骨ある発言したあたりから好き。
ラブホとえば染谷将太、前敦の
『さよなら歌舞伎町』を思い出す。
前敦のあざとさが切なかった。
あれに比べるとエンターティメント感ある。
作りもこなれた感じで安心して観れる。
名のある監督なのだろうと思ったら
『百円の恋』の武正晴監督だった。
ヌードもある。PG12指定。
喪服の中年夫婦、妻役の内田慈の裸の胸が
見れるとは思わなかった。
実際は38歳、若いのだった。
父親役の安田顕が『捨てがたき人々』の
大森南朋ばりのダメぶりで味がある。
建物も音楽もノスタルジーを感じる。
一昔前の話かと思ったが、スマホだし、
波瑠ちゃんが乗る車はトヨタの新型だ。
ラスト過去と現在が交錯する。
みかんに拘る理由も語られる。
感情も関係も時と共に変化する。
コミカルでシリアス。人情ラブホといった趣で
味わい深かった。
