いかなる理由があっても、死ぬ理由にはならない。
ラブホテルを家族で営む家の娘。経営を引き継ぐことになったが、ホテルで大事件が発生する。客、従業員、出入り業者、父親、母親、そして娘自身。
それぞれの人生が交差する。
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203号室
絡み合うそれぞれの人生。そのほんの一瞬が重なる交点。
ラブホテルを舞台に、それぞれの人物が立体交差から交点を生み、直感的に伸びては別方向に進んでいく。留まるということはない。
人生を知るということは、とても悲しいことなのだろうか。
いや、そんなことはない。
いやいや、そうかも知れないな。と思った。