ラブホテル「ホテルローヤル」を舞台に、そこに集まる人たちの様々な人間模様をオムニバス形式で描いた作品。
映画は、波瑠が演じる経営者のひとり娘である雅代の目線で描かれる形になっている。
束の間、ホテルを利用する客たちのドラマ。
そこで働く従業員のドラマ。
雅代の両親のドラマ。
そして雅代自身のドラマ。
色々なドラマが描かれてはいるが…
正直、何を伝えたいのかが伝わってこない…
ラストの時間軸が遡る演出は良かったが、豪華キャストを起用しているのに全体的に残念な印象だった。。
視聴前には前情報をほとんど入れないため、視聴後に調べたところ…
こちらは、直木賞作家・桜木紫乃さんの自叙伝的な著書が原作らしい。
父親がギャンブル好きだったこと、「ホテルローヤル」というラブホテルを経営していたこと、思春期の頃の桜木さんが雅代のように複雑な心境だったこと、リンクするところは多くあるが完全な実話ではないらしい。
桜木さんは、この映画を通して「無理して我慢を重ねて、うまく笑えなくなるような日常を送るくらいなら、明日に向かって逃げてしまえばいい。」そんな選択肢もあることを感じていただけたらうれしいと語っていました。
なるほど、通りで…。
そりゃ、実際雅代の目線になれば中々の人生ドラマなわけで…ただ、映画として物足りなさを感じてしまうのは否めない。。
※さり気なく心霊現象演出があったので要チェック!(笑)