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サンダーロードのvenom9のレビュー・感想・評価

サンダーロード(2018年製作の映画)
3.6
掴みどころがありません。
ややスベリ気味のコメディでもあり、家族ドラマでもあり。
主人公のジム(演:ジム・カニングス)は警察官ですが、どこかズレていて、情緒不安定でイタい感じです。妻とは別居していて娘の親権を争っており、娘と会えるタイミングは限られます。
とにかくジムがやらかしまくります。悪気はないのですが、目に余る不器用さで空回りし続けます。
うまくいかない人生ですが全くの孤独ではなくて、仲間や姉、そして愛する娘の存在が彼を支えています。
主人公が踏んだり蹴ったりなので、疲れている時や強いストレスに晒されている時は観賞を控えた方が良いかもしれません。でも、観終わった後、爽やかな気持ちにはなれますね。
これを書いていて初めて知ったのですが、サンダンス映画祭でグランプリを獲った短編を基に長編化したのが本作なのですね。
「サンダーロード」は言わずもがな、ブルース・スプリングスティーンの名盤「Born To Run」のオープニング曲です。ジム・カニングスがなぜこの曲を映画のタイトルとしたのか、なぜ劇中でジムに歌わせようとしたのか、気になります。
(U-NEXTで鑑賞)
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