tama.

めぐり逢えたらのtama.のネタバレレビュー・内容・結末

めぐり逢えたら(1993年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

この手のストーリーは大好きなんだけど、この映画は3.5にするか3.0にするか悩んだ。

強く思ったのは二点。

一つは、ヴィクトリアに夢中で息子をないがしろにするサムは『血迷ってる』ということ。確かに会ったことのないアニー(メグライアン)を同じ野球ファンだからという理由だけで勧める息子の意見を聞けとは言わない。けど、サムは亡き妻を忘れようとしている。ずっと、死んでしまった妻を想うのもよくないのかもしれないが、新しい妻を迎えるにあたって、逃避行のように亡き妻を忘れようとするのと、新しい人生のために彼女を『思い出』にするのとは全然違うと思う。

二点目はアニーのほうで、心から愛してくれている夫を結婚直前に捨て、お互い全く知らないサムを『運命』だといって選んだ彼女は間違ってると思う。酷だとかいう次元じゃなくて、言葉にするなら、人間っていうのは、愛情>運命な生き物じゃないかな。

運命をテーマにした映画だが、その点には始終違和感をぬぐいきれないので、あえて言うならこの映画は『運命』じゃなく『一目惚れ』映画じゃないでしょうか。
tama.

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