'21春のホラー/ミステリー祭⑨
'20 ジャケ写、邦題登録ありがとうございました。
700号レヴューを特に構えず、いつかはと思っていた間違い
無さそうな本作をチョイス。
エドガー・アラン・ポー原作のホラーと呼ぶより、古典的
【怪奇映画】の呼び方がしっくりくるだろう。
原題、ハウス・オブ・アッシャーは何回かリメイクされている
佳作。最新だと、2006年版だ。
アッシャー家の兄妹が謎の重病で、30歳の誕生日に亡くなる
という呪い、解くには森の奥深くにある礼拝堂に
秘密が…。
冒頭から語り部となる男がクラブに到着。読書会で数人に
エドガーの原作「謎と想像の物語集」から短編を読み、映像
(本編)に移行する形式。
本編の実質語り手のジョナサン(アーヴィング・スティ
ーン)が殆ど機能(活躍)してないのは難。
エドガーの代名詞と言ったら、やはり【拷問器具】だが、
残念ながら本作では見せるだけで使用されなかった。
折角のセット勿体なか〜
屋敷内(階段)、地下(礼拝堂)、蝋燭、雷雨、などモノクロ
映像が映える【陰影要素】がてんこ盛りだ。
併せて劇伴も怪奇ムードを演出。
カメラワークも洗練。
礼拝堂に【隔離】されていた◯の鬼顔がホラーだ。
生首が◯にしか見えなかったのは残念。
クライマックスの、迫る不死身の◯は怖い。
ラストのホラーあるある【◯◯展開】はこの時代から発祥して
いたのね。
勿論、語り部がまたユーモアで締めくくるが、本作の内容には
【ミスマッチ】な感も有るが、和らげ効果とも取れる、、
どう捉えるかは【モヤッなラスト】同様観た者次第。
荒削りながらもこんなに最初から安定したクオリティの才能
を見せつけ、イヴァン監督本作のみって勿体なか〜。
*エドガー・アラン・ポー(1809〜1849)
↓
江戸川乱歩(1894〜1965)
江戸川コナン(工藤新一=工藤俊作(松田優作)+星
新一)。