滝和也

アッシャー家の崩壊の滝和也のレビュー・感想・評価

アッシャー家の崩壊(1948年製作の映画)
3.0
マントを着たババアが
ナイフ持って襲ってくる!

ジュディ・オングの
衣装を着た妹も
襲ってくる!

あれ?初の一番乗りか?
カルト古典ホラー!

「アッシャー家の崩壊」

まだ原題しか入ってませんが、この題名だそうで、エドガー・アラン・ポー原作のゴシック小説の代表的な短編の映画化。何度も作品化されてるみたいです。

あるクラブで紳士たちが好きな小説の話をしている。ある紳士はアッシャー家の崩壊が好きだと言い、本を読み始める。それはアッシャー家の当主ロデリックの元を友人のジョナサンが訪れる所から始まる。妹マデリンと暮らす彼は二人が病気だと言う。陰鬱な家の雰囲気の中、その夜、主治医は病気の原因は呪いだとロデリックに告げ…。

まるでいきなり答えが出ちゃう横溝正史(笑)。いきなり呪いの答えと狂ったババアが登場すると言う(笑)。ミステリーではなくホラーですからね。更に確かに途中迄ホラーなんだけど、ストーリーが主人公と同じく狂って行きますからね…。そもそもが、そのババアはずっといたはずだし…辻褄の合わない狂ってる話ですし。ラスト近辺は一体なにをみせられてるのか、わからなくなると言うカルト臭漂いますから…。ジュディ・オングがでてきますけどね(笑)

ストーリーは狂ってますが、撮影はそれなりで、陰影の濃い映像はホラー向きだし、アングルも比較的面白い。ババアもほんの少し怖く見えるし。

ただ…面白いか、面白くないかと言ったら…面白くはない…(笑)それと作品としてどうなの?と言う演出がありますからね。冒頭の語り部が曖昧なラストがいいと言うし、ラストは想像にお任せしますって言う…。そんな説明しちゃだめでしょう…。作品だしたら観客に委ねないと。自信なかったのかなと。それと本来の語り部であるジョナサンが空気になっていて、居なくても成立しちゃう演出もどうなのよと。

多分何度も作品になってるなら、別の奴を見たほうが良いと思います…(笑)ただババアとジュディ・オングみたいな方を見たい方オススメです(笑)
滝和也

滝和也