PTA監督作品4作品目…。
冒頭の3つのエピソード…。
①グリーン・ベリー・ヒルという人物を殺害したグリーンとベリーとヒルの3人の死刑囚…。
②カジノのカード配りと消防飛行艇の男の奇妙な繋がり…。
③飛び降り自殺"中"の息子を偶然、銃で撃ち殺してしまった母親…。
…偶然の不可思議さ…これらのシーンが脳に刷り込まれます…。
本編はLAを舞台に様々な苦悩を抱えた9人の不器用な人間たちのエキサイティングな1日…。
それぞれの9人の登場人物の生き様が見事に一方向に収斂する様は鳥肌モノです…。
また、今作はエイミー・マンの曲が使われ、彼女の曲を映像化したかのように歌詞もリンクしています…。終盤、彼女の曲『Wise Up』をリレーのように歌い継いでいくシーンでは、それぞれの抱える問題がそのまま歌詞になっています…。
9人全てを説明すると長くなりますが…特に印象的だったのは…
リンダ(ジュリアン・ムーア)- 夫を愛するが故の感情むき出しオーバーフロー…
フランク(トム・クルーズ)- 嘘を突き破るインタビューと彼の本音…
フィル(フィリップ・シーモア・ホフマン)- 寄り添う優しすぎる姿…
ジム(ジョン・C・ライリー)- 不器用で真っ直ぐな純愛…etc.
9人それぞれが素晴らしいバランスで一応にキャラ立ち…とても楽しめます…。
また、シーンが変わっても音楽や前のシーンの台詞が繋がる編集に、混乱することなく…違和感もなく…それぞれ9つのエピソードを魅せるところは流石!!
やはり言及せずにはいられないのが…白ブリーフ1丁のトム・クルーズ…お下劣ワード満載の胡散臭い役にはビックリꙬ̰ʹ̣ʹ̣ …ちょっとクドいけど、めちゃハマってました…。
出て来る大人たちは過去に過ちを犯した人たちばかり…そして罰せられるかの如く、病の床で最期を迎えようとしていたり…不治の病に犯されたり…
その子供たちもまた、過去から逃げ出そうと、薬に手を出したり…見返そうと這いあがろうとする者も…
そして…"万策尽きた!"…人生最大のピンチ!!
まさにその瞬間…
“…but it did happen.” (それは起こった)
まさかの㊙︎㊙︎㊙︎が空から…!!!
みんな過去を引き摺っています…
“Strange things happen all the time.
… We may be through with the past,
but the past ain’t through with us.”
世の中不思議は尽きない
過去を捨てようとすると
過去は追いかけて来る…。
作中、フィル役のフィリップ・シーモア・ホフマンの台詞はまるで監督の想いを代弁しているよう…
「映画によくあるシーンだろ? そして映画なら上手くいく…」
映画は絵空事…でも現実は不条理が尽きない…。
thanks to ; JTK 師匠 ⍢⃝˪৹⌵ೕ⋆♡⍢⃝
✎︎ 先日PTA初鑑賞だと書きましたが…(>ㅁ<` )ゴメチャイっს ウソでしたっს 以前に『ザ・マスター』を観ていたので、今作で4作品目になりますっს