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マグノリアのmitzのレビュー・感想・評価

マグノリア(1999年製作の映画)
4.0
死への恐怖とか、過ちの後悔とか、拭い去れない憎しみとか、はけ口の見つからない愛情とか、栄枯盛衰の因果とか・・・。

一人一人の登場人物が、人間が人間として生きていく上で直面する「それ」を情緒的に描いている群像劇。そのバラバラの線がカタルシスの塊のようなクライマックスでひとつに紡がれます。決して「結論」や「理解」などの次元で語れるストーリーではありません。

監督及び脚本のポール・トーマス・アンダーソンはもちろん、当年のアカデミー賞で脚光を浴びたフィリップ・シーモア・ホフマンなど出演する俳優の演技がどれも美しく、特にこの映画のトム・クルーズは素晴らしい。

3時間では物足りない傑作。
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