なかずかい

宇宙大戦争のなかずかいのレビュー・感想・評価

宇宙大戦争(1959年製作の映画)
3.2
『シン・ゴジラ』で一躍有名になったイメージの宇宙大戦争マーチは当然名曲なわけだが、肝心の映画はというとなかなか変でツッコミどころ盛り沢山である。『ウルトラマン』より10年前、スターウォーズより20年前であることを考慮するとまあ仕方ないのかなと言った具合だが、宇宙大戦争というより月面大戦争と言うべきだろというくらい月面が舞台の中盤がやたら長くてかったるい。大戦争という割にダラダラビーム撃ってるだけの戦いが長い。でも終盤の円盤が街を吹き飛ばしていく特撮はかなりの迫力があって凄い。てな具合。
「地球人の女と結婚させろ」と訴えてくる『地球防衛軍』のミステリアンもかなり変だけど本作の遊星ナタール人も目的がよく分からんしかなりの猶予をくれるしそれはそれは変。
よく変な恋愛要素とか映画に要らない、とか言われるのに対して別に恋愛要素あってもいいだろとか思うが本作の謎に中途に挟まれる恋愛要素はかなり変なので本当に要らないやつだと思う。非常事態に何やってんだ。せめてドラマに活かしてほしい。
この映画、幼少期に見たことがあったのかなかったのか見返してもさっぱり分からないけど終盤の街が吹き飛ぶ圧巻のシーンだけは見覚えがある気もしたのでもしかしたら見ていたのかもしれない。
なんでこの頃の特撮映画ってみんな国際会議に出てくる外国人の役者がこぞって片言の日本語で会話するんだろうな。あと日本人が中心にいすぎ。日本が戦勝国だった世界線なのかもしれない。まあ国際色出してリアリティ高めようとして滑っているだけだと思うけど。
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