阪本嘉一好子

Maidan(原題)の阪本嘉一好子のレビュー・感想・評価

Maidan(原題)(2014年製作の映画)
4.7
マイダン(日本語ではユーロマイダン革命というらしい)はウクライナの革命のこと。ヨーロッパEUと統合に入ることが目的だった。

マイダンは2013年の11月から始まった。ウクライナがロシアから解放されて、ウクライナ共和國になるまでの市民の抗議集会
警察の戦いをドキュメンタリーにした映画である。特にマイダンの興味があったわけではないが、最近教え始めた生徒がウクライナからなので、ちょっとこの類の映画を観てみようかと思った。この生徒はマイダンのときはウクライナにいて、コメンディアンンだった人が大統領に選ばれた時、父親の仕事が米国グーグルに決まったので家族で引っ越してきた。彼女自身もコメディアン出身の人が大統領になったので驚いたといっていた。その上、トランプの犬のような存在でもっと驚いたに違いない。
ところでこの映画は キエフ広場をオキュパイ(占領)して、そこで集会を開いてデモをしていたが、2014年2月18日にはメイダンは国会の建物に行進して、2月22日にはV.ヤヌコーヴィチ大統領(Yanukovyeh 〜ギヤング政権)が ウクライナを国として、ヤヌコーヴィチ政権の崩壊認めた。そこまでを描いたドキュメンタリーで、市民の草の根運動の力強さを感じた。そして、それがただの運動だけに終わらず、市民の力で社会を変えることができることがはっきりここで証明されていた。そういう意味では社会政治環境などの活動家や運動家や私自身も力をもらえる映画だ。しかし、ロシア正教の巨大さが引き続くのを感じて、政教分離は考えることのできないウクライナ政治なのかもしれないと思った。