おもち

とっととくたばれのおもちのレビュー・感想・評価

とっととくたばれ(2018年製作の映画)
3.1
 ロシア産の密室系スリラー。アレクサンドル・クズネツォフ主演。
 彼女から唐突に「父を殺してほしい」と持ちかけられ、主人公は彼女の父の家にカチコミをかけるが返り討ちにされてしまうが、物語は意外な方向へ進んでいく...。

 なるほど、ロシアのタランティーノと言われてるらしき監督。戦闘シーンのSEや間の抜けた解説パートなど随所にそれっぽさが感じられる。前半はグロさを全面に押し出すスタイルで、膝にドリル!飛び散る血しぶき!響く悲鳴と電動音!って感じ。ヘアピンひとつ取るだけで血が流れるのは笑った。流血量が半端なく、あれっ父親赤いシャツに着替えた?と思ったら全部主人公の返り血だったぐらい。おそロシア。
 後半からはサスペンス要素が強くなって、父親の陰謀、彼女の真相なんかが入り交じる展開に。カネは人を狂わせる...まさにとっととくたばれ。しかし思ってたよりグロシーンがなくてちょっと残念。クライマックスもこれほどチープな撮り方も珍しいなという感じ。
 ポスターとは裏腹に割としっかりとした筋書きでTHE B級的な痛快爽快モノだと思うとちょっと肩透かしを食らうから注意が必要かも。ストーリー重視でグロ耐性ある人にはオススメッ!
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