松岡茉優

恋する寄生虫の松岡茉優のレビュー・感想・評価

恋する寄生虫(2021年製作の映画)
4.5
前半40分はオールタイムベスト。神。「欠陥」を抱えた人間同士が出会い、徐々に互いの距離を縮めていく様子はフランク・ペリーの『リサの瞳のなかに』のようで、涙が止まらなかった。コロナ禍によって人と人との関わりが疎かになった閉鎖的な現代にこのテーマで映画が製作されたことにまず感動する。小松菜奈がパニックになって林遣都が助けに行ったとき、目線が合わないのに2人が同じ高さで横並びになるのが死ぬほど泣ける。
後半は「虫」がどうのこうのという話が強くなってしまい、少し飽きてしまったが、謎にキメキメショットが挿入されたり、部分部分で使われるCGの生々しさなど全体的にはとても良かった。
あのラスト、普通の人からしたら素敵なラブストーリーで終わるのかもしれないけど、納得いかねえなあ。『ぼく明日』『糸』を越えて小松菜奈暫定ベストはこれ
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