風来のリヨナ

ビッグ・ウィッシュ 魔法に願いをの風来のリヨナのレビュー・感想・評価

2.0
ワニウェイ(蛇)

死神の残したと言われる砂時計で1年に1度死者に会えるという町。ただし、それには故人の品や記憶が必要とかで、孤児のサルマちゃんにはそもそもチャンスが無い。両親に会いたい。
そういう訳で、何かそれらしい古物を見つけては友達と一緒に死者の蘇生めいた召喚儀式を実施しては失敗を繰り返していたある日、此度は本気なのか死者の国に通じるとされる島に出向いちゃうぜ、死者の国に来ちゃったぜ。見つけられるかサルマちゃんのルーツ…みたいな。

メキシコには麻薬カルテルと死者の日しか文化が無いのは皆さん承知のところ。これも例に漏れず、死者の日ものの3Dアニメーションになります。同系列の作品、人は『リメンバー・ミー』を言えると思いますが、僕は3つ言える。それで何か得をしますか?おかしいと思いませんか?

厳しいCGですけど、いくらでも同レベルで面白いものはあるので度外視…シンプルに脚本のお粗末さと音楽のカスカス感が際立っており、割りと爽快に「酷いよこれ!」と叫べる映画になってます。笑える範囲なのがご愛嬌。

夥しい死に設定と何も頭に入らない脚本はもう見事な物で、是非それらの設定を死者蘇生していただきたかった。ビジュアルについてはちょっと良いですよ、死者の日系のビジュアルがそもそも完成してる説はともかく…
「死は愛する人を奪わない」これメキシコの死生観が出てる気がして結構好きです。

個人的に気に入ったのは、動く🦴女子に「俺はいける」って言うとこ、覚醒サルマちゃんのドクロメイクです。
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