茜

アクアスラッシュの茜のレビュー・感想・評価

アクアスラッシュ(2019年製作の映画)
3.0
貞操観念の低いパリピ達がウォータースライダーでぶつ切りにされる映画。

人体破壊に全振りした映画なので、ラスト20分の血祭り以外には本当に見どころなし。
登場人物の相関もよく分からないし、とってつけたようなストーリーもめちゃくちゃ適当でオチも曖昧。
製作側の「俺達の気合いが入ったグロゴアを観ろ!」という意志がヒシヒシと伝わってくるので、他は適当なオマケみたいなもんじゃないかと。
だから前半~中盤は本当に退屈で記憶にも残らなかったけど、個人的には70分で纏めた事を褒めてあげたい。
こんな調子で90分やら100分ダラダラしてる映画だって世の中には山ほどあるんだもんよ。

終盤の血祭り劇では、スライダーから腕やら生首や肉片がゴロゴロと転がり、絵に描いたようにプールが真っ赤に染まる。
これまでの一切興味を持てない人間ドラマから一変、突然の阿鼻叫喚地獄絵図が展開されるもんだから開いた口が塞がらなかったよ…。
プールとか全く行かない自分ですらゾッとしたんだから、そういう遊びが身近な人ならリアルで絶対脳裏をよぎると思う…こんなシチュエーションよく思いつくもんだ。

鑑賞前はどうせ安っぽいCGでしょって思ってたんだけど、ちゃんとアナログで人体破壊を魅せてくれるんですね(泣)
明るい陽射しの中でハッキリしっかりと真っ赤な断面がお目見えするし、水しぶきに混じって細かい肉片のようなものも汚らしくいっぱい浮いてるし、この気合いを手放しで絶賛しないわけにはいくまいて。
私の星3つは全てこの人体破壊に捧げます…!
茜