ペコリンゴ

スピリットウォーカーのペコリンゴのレビュー・感想・評価

スピリットウォーカー(2020年製作の映画)
3.0
記録。
お前は誰だ

既にハリウッドリメイクが決定している、ユン・ゲサン主演の”エクストリームSFアクション”(なんじゃそりゃ?)

韓国映画をスクリーンで観るのは初めてでワクワク。シートに座ると場内に誰も居ないではないか。ひょっとしてこれは貸し切りか!?

なーんてことは勿論無かったものの、いくら平日とはいえ公開初日に観客4人…。おいおい大丈夫なのかと心配になってしまう。

韓国No.1大ヒットとのお触れでフィルマの評価も上々。だけどゴメンなさい。日頃の疲れが溜まって睡眠不足の僕には理解が追いつきませんでした。

記憶喪失状態で事故現場で目覚めた主人公のユン・ゲサン。どうやら12時間毎に別人の身体に入れ替わる設定なようで、自分は誰なのか、何故戦うのかも分からぬまま真相を追うお話(多分)

タイトルよろしく、他者に魂が乗り移るというSF的な設定を基軸にした韓国ノワールといった趣きで、この設定にトキメく韓国映画ファンもおられるでしょう。

劇中の登場人物からすると、姿形が変わった別人が「俺だよ俺」的なオレオレ詐欺真っ青のノリでくるワケでそりゃあ混乱しますわな。

だけど、観客に見えてるのはほぼ全編ユン・ゲサン。鏡に映るのは別人であっても動いて話してるのはTHE ユン・ゲサン。登場人物と見えてるものが違うという戸惑いが常に付き纏う。

今ユン・ゲサンは誰に乗り移ってるのか、脳が普段の2%くらいしか動いてない僕にはどうでも良くなってしまい所々寝落ち。ゴメンよ、ユン・ゲサン。

とまぁそんな体たらくなので、話の内容はほぼ理解してないんですが『ジョン・ウィック』を髣髴とさせるキレッキレのガンアクションは非常に楽しかったですね。ここだけは覚醒してました。

思うんですが、これ乗り移ったその人物の姿でストーリー進めた方が良かったのでは?ユン・ゲサン殆ど出なくなりますけど。