雨宮はな

アンダーカバー・エンジェル 守護天使の雨宮はなのレビュー・感想・評価

3.0
現代ファンタジー。
守護天使≒お人好し、と言いたかったのだろうか。
確かに不思議なパワーを使ったりするのだけど、結局、ヘンリーが助けたのは「気持ち」であって、それは天使でいる限りは不可能だったように思える。
物凄く人間くさくて、上司から注意を受けてばかりだし、そんなだから「裏方の仕事」をさせられていたんだろう。
それと同時に天界の「つめたさ」が感じられ、その設定と演出が印象的だった。
全体的に青白く、つるっと平面的で、ルールが前提であり全て。
アナログだったり時代遅れのデジタルが混在していて、古くさく融通の利かない印象を受けた。
全てのモノが白いのも、白が持つカラーパワーの内、清潔・純粋よりも「拒絶」を表していると考えられる。
「力を乱用すると存在が消えていく」というのも印象的だった。
使われた力は当然だと思われて力として見られなくなる、という意味なのかもしれない。

ちなみにメインビジュアルは海外版の方が好きだし、本質的だと思える。
上部二人の女性がいるデザインはダサいけど。(笑)
雨宮はな

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