ねぎ地獄

ビルド・ア・ガールのねぎ地獄のレビュー・感想・評価

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)
3.0
🎥あらすじ:
ジョアンナは90年代前半のイギリスの片田舎で家族7人で暮らす16歳。決して裕福とは言えないし、学校ではイケてない彼女だけれど、実は素晴らしい文才を持っている。兄の勧めで音楽雑誌の『D&ME』のライター募集に応募するが、最初は経験もない若い女の子の応募に「イケてる」男性ばかりが働く編集部は騒つく。なんとか仕事にありついた彼女は徐々にその頭角を表し辛口ライター、ドリー・ワイルドとして注目を集めていくが…

✍️感想とその他メモ:
原題の『How to Build a Girl』と同名のキャトリン・モランの自叙伝的ベストセラー小説が元になっている本作で主人公のジョアンナ役を演じるのは、ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』や『レディ・バード』で注目を集めたビーニー・フェルドスタイン!近年のエンパワメント系青春映画(何それ)でとても印象的な彼女が今回もキラキラしていました。

10代の頃感じる疎外感、自立することが困難な年齢だからこそ感じる家族への苛立ち、経験値がないからこその憤りなど、30代の私がとうに忘れていた感情が蘇ってヒリヒリしました。

正直どハマり!という作品にはなりませんでしたが、主人公と同年代の頃に鑑賞していたらめちゃくちゃ響いただろうと思いました。

また、雑誌編集部の90年代前半のボーイズクラブ感!これあったなぁーという今ならゴリゴリのセクハラ発言が飛び交う感じも誇張されるわけではなく、とてもリアルに描かれていて違う感じでヒリヒリしました。

本作はイギリスの中西部にあるウルヴァーハンプトンが舞台となっているため、カリフォルニア出身のビーニーは、このエリア独特のウルヴァーハンプトンのアクセントを習得する必要があったそう。現地のお店で働いて、出来るだけナチュラルに、決してアクセントを誇張してローカルの人たちが馬鹿にされたと思わないように注意したという姿勢、素晴らしい。実際発音は少し残念という評価らしいですが、そんなことより相変わらず素敵な演技でした👏
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