阪本嘉一好子

An Apple from Paradise(原題)の阪本嘉一好子のレビュー・感想・評価

An Apple from Paradise(原題)(2010年製作の映画)
4.7
アフガニスタンのカブールの話である。息子を探しに息子に会いたくて探し続ける父親。アフガンのソ連侵略の時代に自爆支持の彼の
の息子は自爆者(日本の特攻隊のよう)として天国(パラダイス)に身を捧げた。またもう一人の息子が自爆者として、今流に言うとスカウトされてしまった。 父親は息子はモスリム 教の学校に行っていると思っていたが、学校を数日休んでいた。自分が警察に捕まってまで息子探しに真剣になっている父親。父親の運命は? 子を愛する親の気持ちは世界共通だが、イスラム教の信仰の板挟みで、父親はアラーの神を愛しているが、どうしても息子をパラダイスに行かせたくない気持ち。兄弟三人で最後の息子まで特攻に取られてしまったら、お国の天皇のためだとはいえ、息子をパラダイスに捧げられるだろうか? 当時、捧げた親もいたかもしれないが私にはできない。

それに、彼が捕まった時、警察署長 曰くこのソ連の侵略は字も読めなく教養のないアフガにスタンの国民を作り上げた、彼(父親)の世代に問題があると。若者(警察署長)の時代を父親世代が破壊したと。アフガニスタンの特攻隊という人権問題だけでなく、侵略戦争の犠牲となったアフガニスタンの体質はこの父親のような国民の無教養さ(こういう言い方はしたくないがなんて言ったらいいかわからない)が問題だと。若い世代が徹底的に老人の世代を批判してるのに興味がある。