うにたべたい

大特撮巨編 ネギマンのうにたべたいのレビュー・感想・評価

大特撮巨編 ネギマン(2012年製作の映画)
3.6
鳥取県米子市特産の白ネギをモデルにしたご当地キャラ・ネギマン。
白ネギ畑から産まれた謎の巨人ネギマンの活躍(?)が描かれた現時点で4話まで、あわせて35分程度の短編作品です。

近所のTSUTAYAでレンタルしましたが、米子市とは縁もゆかりも無い首都近郊のベッドタウンのTSUTAYAに本作が置いてある理由は謎です。
本作もFilmarksに登録が無かったので要望を出したら登録可能にしていただけました。
毎度の事ながらマイナー作品にも関わらず対応いただき感謝です。

ネギマンは米子市のネギ畑で産まれるや否や大暴れして、海に姿を消します。
次に姿を現したのは島根県松江市。
ここで松江城に魂が宿り付喪神になった「マツエ・ジョー」と戦うという展開です。

ウルトラマンのようなキリリとしたフェイスマスクを持っていますが、上記の通りローカル"ヒーロー"と言っていいかは微妙なところで、いきなり現れては一通り暴れて姿を消す、非常にお騒がせな存在として描かれます。
そもそも米子市のキャラがなぜ松江市で松江城と戦うのか、天守閣の現存しない米子城の逆恨みなのか、島根県民からしてみれば完全にヒールです。
表情を変えず、何も話さず、テーマソングでも何を考えているのか分からないと歌われる始末、うーん、米子市はこれでいいのだろうか。

地方イベント用の作品だったのですが、特撮はかなりしっかりしています。
ガイナックスが手がけたという記事も散見されるのですが、本作は元ガイナックス社員が独立した"米子ガイナックス"が製作に携わっています。
(米子ガイナックスとガイナックスに資本関係は無いです)
マツエ・ジョーのマグナギガのような全身武具がかっこよかったです。
銃撃やいかづちの演出など、普通の特撮作品として十分通用するできだと思います。
主演はご当地アイドルが抜擢されているようで、一生懸命な感じがとても良かった。
エキストラの逃げ惑う人々もよく見ると子供とかめっちゃ笑顔なんですよね。
楽しい現場だったんだろうなと微笑ましい気持ちで視聴しました。

なお、本作は現在、YouTubeで全編公開されているようです。
このレビューで興味が出たら気軽に視聴可能なので、よろしければ。