ハイクオリティ空虚
茶玩という中国オモチャを扱うお店。
その引退した職人が最後に作った”ネイサン”なる料理人モチーフの茶玩は、他の子らと違って色が変わらないことがコンプ。茶玩ってお湯かけたら色変わるらしい。
そんなある日、窓から飛び込んできたのは三年後の未来から来たという超文明の丸いロボット。便宜上”タイムボット”と呼ばれることになった彼は未来に帰りたく、ネイサンも自分の色を変えるための答えを未来で探したい。ということで妙な組み合わせの二人で目指せ未来…みたいな。
凄い。本当に何も面白くない。
中国さんが自国文化で『トイ・ストーリー』を目指したところ、主役、友達、ヒロイン、悪役、相棒、脚本、演出、その全てが絶妙に不快で、絶妙に品がなく、完全に面白くないという中国4000年の奇跡を焼成。
これが驚きなんですけど、CGのレベルは相当に高いです。ただ、それはレベルの高いCGで不快なキャラ達がぬるぬる動き回るのに等しく、虚無に拍車が掛かります。凄い。
主人公の茶玩ネイサンくんがとにかく魅力皆無ビジュアル。…だけならまだしも普通に性格が悪い。どう彼を好きになったら良いのかが課題でした。無理でした。
お話は「いいからご都合主義だ！」とばかりにご都合主義が乱打され、終わってみると（何かこいつらは自分の力でやったのか？）という疑問だけが残ります。伝統的茶玩＋ロボットの取合せという最高の素材を殺して食うご都合主義は美味いか？
個人的に気に入ったのは、緑の獅子唐みたいな奴です。
