主人公の逃避行の途中である少女に出会い、一緒に旅をする。遠いある場所を目指してヒッチハイクや列車、時には徒歩で向かうロードムービー。最初は淡々としているように見えたけど、憂鬱な表情の主人公の表情が徐々に変化していき、ストーリー展開も含め、どんどん引き込まれていった。優しくて不器用な少女たち、美しくて自然溢れる景色と映像、演出。そして終わった後の余韻がすごい、しばらく浸っていたいような。何とも言えない気持ち、哀しく切ないが、とても良かったという気持ち。たぶんずっと忘れないと思う映画

私的MUBI映画の第一作目。孤児院出身の主人公が、ひょんなことから出会った同じく孤児である少女と共にカザフスタンを目指すロードムービー。淡々とした語りで派手さはないが、荒涼とした大地とその中で二人の人生が歩み寄っていく様子が美しく印象的。

ベラルーシの監督は珍しいなと思って鑑賞。MUBIの8以上は超ハイレートなので、面白いことは当然。

孤独に育った女の子2人が愛を求めながら、ラストに間接的にもらえる愛が物語へ惹きつける。ハッピーエンドっぽい終わりだが、とても詩的で素晴らしい作品。