ジャッキーケン

燃えよドラゴン ディレクターズ・カット版のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

4.5
初のブルースリー映画を劇場で鑑賞!

リー最大の代表作をスクリーンで拝めたことは後に人生における財産になることは間違いない、「ドラゴンへの道」「ドラゴン怒りの鉄拳」もいずれはスクリーンで拝みたい

ジャッキー映画は死ぬほど見てきてるけどリー作品はとりあえず見てますと言った感じで熱こそはジャッキー映画の方が上だがだんだん歳を重ねるごとにブルースリーの武道哲学、「考えるな、感じろ」「像を見ろ」などの哲学的な部分に関心度は高まるばかりだ

香港アメリカ初の合作作品であるのはアクション映画界にとっての初の異国ファーストコンタクトとも言っていい

少林寺の教えに反き悪の限りを尽くすハンが主催の武術トーナメントに参加することなったリーがスパイ劇を繰り広げる史上初のカンフースパイアクション

リーかジェームズボンド世界にはこの二択しか存在しない

「ドラゴンへの道」のチャックノリスvsブルースリーこそリー映画ベストバウトと豪語しているが改めて見ると名シーンのオンパレードだ

サモハンvsブルースリー
当時としてはあまりにも先駆けすぎたMMA主体の格闘シーン、寝技を取り込み後にそれをアクション映画界にムーヴメントを巻き起こす「導火線フラッシュポイント」まで本当に長い年月を経てMMAアクションは正当化される、それを遥か前の本作で実現させているリーの武神と言わざるを得ない先見性

オハラvsリー
あまりにも有名な手を合わせての速攻で決着をつけるファイトスタイルでオハラを圧倒するリー、「ザ・レイド2」が真っ先に思い浮かぶあの手を合わせる構えからのファイトはカメラには捉えきれないリーの圧倒的なスピードの表現が素晴らしい
そしてトドメのリーの表情が「復讐は必ずしも胸が晴れるものではない」という悲痛な嘆きさえも心に訴えかけてくる

リーのヌンチャク、カリ無双
リーの代名詞といえばヌンチャク、もちろん本作以前にヌンチャクは使っていたのでリー映画を見てる身としては驚くことはそこまでないがやはりリーにはヌンチャク、ソーにはムジョルニア、マイケルベイに爆発と同じぐらいリー映画の華を添える

Don’t think feel の深み

鏡ばりのハンvsリー
ここ最近アクション映画でこぞってみんながオマージュするリーリスペクトムーヴメントが起きているあの展開の元祖でリーの眠っていた心眼を開花させ少林寺の宿敵との決着、最後の最後に至るまで不気味な空間でリーは心眼へとたどり着く
なんともハンの死体がぐるぐる回るのは不気味だ

アクションスターの神様におけるアクション映画の神様映画