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燃えよドラゴン ディレクターズ・カット版のmatchypotterのレビュー・感想・評価

4.0
たまたまTSUTAYAで手に取ったらディレクターズカットで、他の在庫も見てみたら全部ディレクターズカット。大は小を兼ねる、的な。

“Don't think,,,,,feeeel,,,!!”
久々に観て久々に聞けた、この名言。

ブルースリーの全盛期、か。
冒頭の格闘技スタイルも、パリッとしたスーツ姿も。
アクションも、足組んで優雅にソファに座ってる姿も。
何から何まで絵になる男、それが、ブルースリー、カッコ良すぎる。

この冒頭の格闘技の相手、実はサモハンキンポー、いきなり過ぎて油断する。だけど、やられ役の割に存在感があり過ぎるから大丈夫。

途中でシレッと我らがジャッキーチェンも。
確かこの頃にブルースリー作品のスタントとかもこなしてて、目をかけてもらい、ジャッキーもリーの技を盗みに盗んで後に大出世、的な。

やはり西洋の白人や黒人の道着姿の空手はダイナミックで迫力がある、、、。
アフロの武術、これがその始祖なんじゃなかろうか。カッコいい。

ブルースリーが免許皆伝した流派の先輩に、その教えに背いて自己の利益のために孤島を買って私欲を尽くしてる輩がいる、と。

だから、ブルースリー、現地に行って逮捕できるだけの証拠を掴んで来い、、、1人で、と。
現地には女スパイを忍ばせてるから現地でコンタクトれ、と。
もし、ヤバくなったら、敵の無線を奪取して連絡よこせ、と。
そしたら、援軍送るから、、、たぶん、と。

今思えば、とんでもない無茶ぶり。
いくら武芸を極めたとはいえ、1人で潜入してなんとかしてこいとは、、、。
それでも「まぁ仕方ない、やれやれ」みたいなため息1つで決心するんだから潔い。

その点も、行ってからの諜報活動、潜入捜査も、その他諸々の機転の良さも、コミュニケーション能力も、武術も何もかも、もうもはや香港版『007』と言って良い。

それにしても、屈強な男達が集う逃げ場もない閉鎖的で裏で陰謀蠢くデスマッチバトルロワイヤルが開催されるイカれた孤島で、1人だけ際立つキレとスピード。

仇討ちのシーンは手刀が速くて見えない。もはわバトルマンガレベル。信じられない俊敏さ。

素手、長棒、ダブル短棒、、、、きました、ヌンチャク。その捌きっぷり、どんどん腕が上がってないかい、リー。あんたに限界はないね。

そして、この劇的なクライマックス。
お祭り騒ぎになり、ラスボスとの一騎討ちになり、そして、そして、あの有名な“鏡の部屋”。

カンフーアクション映画でこんなドラマチックでエモい演出はそうない。

『燃えよドラゴン』、やはり、他のブルースリー作品の中でも群を抜いて面白い。
最後の妙な友情も良い、そして、、、例の援軍、おせぇな。そこは、笑う。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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