厳しい批評も散見されますが、自分はひとつの映画作品として芸術の域に達していたのではないかと思います。
カポネを演じたトム・ハーディの演技が見事だったのは言うまでもありませんが、個人的にマット・ディロンの怪演が秀逸だったと思います。
自分、ナタリー・ポートマン主演のブラックスワンやレオナルド・ディカプリオ主演のシャッター・アイランドなんかもそうなんですが、主人公自身の精神が崩壊して、それを主人公視点で描写される様なスリラーものは割と好きですね。
劇中色々な音楽が使われますが、その中でもパッヘルベルのカノンとプッチーニの誰も寝てはならぬが繰り返し使われていますが、何かのメタファーだったのでしょうか。
欲を言えばグロテスクな描写はもっと過激にしても良かったと思います。
