りり

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのりりのレビュー・感想・評価

4.0
ラブレターの代筆を頼まれた主人公がその依頼を通して他者と触れ合い、愛について考え、自分を広げていく話。めちゃくちゃよかった。見る人によって登場人物のどこに共感するかが変わって色々な感想が出てくるんじゃないかなと思った。

思春期の瑞々しさって輝かしいと同時に激痛でもあるから、この手の青春ストーリーって時にすごく心にダメージを負うことが多いんだけど、ジェンダーの話や人種間の壁、田舎の人間関係など色々な社会問題もにじませてるのに全体的にほのぼのした雰囲気なので楽しく見れてよかった。線路脇のボックス(あれはなんて言うんだろ)、廃バス、温泉など秘密基地みたいな場所がたくさん出てくるのもわくわくした。スプレーアートで文通するのと、ラストの列車並走シーン、好き。また見たい。
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