レズビアンの女の子が、好きな女の子にその子の好きな男の子との関係を疑われる……っていう地獄みたいな展開があって、泣く。
手紙を書いていたのは主人公なわけだから、なんというかもし出会い方が違ったら…るなんて思ってしまうが相手はノンケだし、結末はなんだかんだでいい友達に、という形だったからよかった。いつ代筆がバレるのか、と、男の子がちゃんと文学の話に合わせられるのかヒヤヒヤドキドキだった。しかしこのヒロイン、カーストトップの陽キャっぽいのに実はカズオ・イシグロ好きだったりとか繊細なところがあるわけで、やっぱり人は見た目とか表面上の社会的地位（イメージ）には依らないよなあと反省した。どうしても、上から下に向けて偏見を持つのは差別だよ、という認識は持っているものの、下から上になら、たとえば人気ある男女などには向けていいと下である自分は重いがちだから気をつけたいね。
