三年後の再会を(続編希望)
「好きだった君へのラブレター」のような嘘から始まる青春ラブストーリーかと思ったら(それは間違ってないけど)、思った以上に文学的でメッセージ性のある作品だった。でも、決して堅苦しくなくユーモアに溢れた佳作。名作映画の引用も多く、映画好きにもおすすめ。
中華系移民でレズという設定の主人公エリーは、激動の人生を歩んできたアリス・ウー監督自身を投影したキャラクター。成績優秀だけど周りに馴染めないエリーと、聡明で美人で人気者だけど本当の自分を出せないアスターと、バカで空気を読めないけど真面目で一本気な体育会系男子ポールのちょっと捻れた三角関係を通して、自分らしい生き方を問う。