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吸血鬼カンパニーのmidoredのレビュー・感想・評価

吸血鬼カンパニー(2007年製作の映画)
2.3
社長室に呼ばれたら同僚の死体があった。吸血鬼を退治したと説明する社長に戦慄する社員たち。「社長、自分が吸血鬼なの忘れてる」。平和な吸血鬼たちの会社で起きる事件を描いたお仕事ブラック・コメディ。

お話としては形になっているもののあまり面白くないです。意外性のない人物設定と退屈極まりないストーリー、寒いギャグ、そして妙に閉塞感のあるオフィス。これで1時間ちょいは辛いものがありました。

銃に驚いた吸血鬼社員が「💩が漏れかけた」と笑うシーンだけ笑いました。

そもそもなんでこんな面白くない映画を限りある人生の貴重な時間をさいてまで見るのかという話ですが、まず第一に暇だからというのもありますけれど、つまらない作品でもつまらないなりに名作を見た時の喜びを増やしてくれるし、見ている間にあれこれ考え事などもできるし、誰かにとっては楽しい作品だったりもするので、鑑賞する価値はあるかと思います。どこかのお偉いさんが決めた優劣や正邪に関係なく、普通の人たちが気まぐれかつ自由に、あるいは豊富に、様々な作品に触れられるというのが文化度の高さだと思います。名作だけでは成り立ちません。
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