社会のダストダス

デンジャラス・ライの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

デンジャラス・ライ(2020年製作の映画)
2.4
国から10万円給付されるはずが、間違って1年分の国家予算が入金されないかとドキドキして待つ今日この頃、お金の大切さを学ぶ機会を映画でしたのでした。

Netflixオリジナルの遺産相続を題材にしたスリラー作品。突然多額の遺産を継いだ若夫婦が直面する困難を描く。
遺産相続ものと言えば「ナイブズ・アウト」も記憶に新しい。あちらは相続の候補者が大勢いたけど、介護人が全財産を相続する設定は同じ。

ホームヘルパーをしている女性ケイティ(カミラ・メンデス)は就職活動中の夫アダム(ジェシー・アッシャー)と暮らしているが金欠で生活は苦しい。ケイティは大きな屋敷に住む老人レナード(エリオット・グールド)のもとで4か月前から介護をしている。自分たちの厳しい状況をレナードに打ち明けており、夫アダムにも仕事を都合してくれていた。

ある朝、レナードが息を引き取っているのを発見する、警察に通報しようとしたとき夫婦は大金の入った大きな箱を見つける。レナードに親族はいないため、その金は警察に押収されるはずだが… 夫妻は見つけたお金を貸金庫に預ける。

ケイティは生前のレナードとは友人のような良好な関係を築いていた。レナードの葬儀で彼の弁護士から、全財産を相続したことを告げられる。ケイティは舞い上がるも良心の呵責を感じる、アダムは元の暮らしに戻ることを嫌がり不審な行動が目立つようになる
すぐにレナードの屋敷に移り住んだケイティとアダム、そこから歯車が狂い始める。

夫妻に関わるのは、遺産相続を伝えた弁護士ジュリア(ジェイミー・チャン)
夫アダムを疑うチェスラー刑事(サッシャ・アレクサンダー)
屋敷を買い上げようとする不動産業のヘイデン(キャム・ギガンデット)

4か月間介護の仕事をしただけで、赤の他人の老人から遺産を相続したケイティ、傍から見ればかなり怪しい。
相続の前に貸金庫に預けた大金のことがバレれば遺産相続の権利も失ってしまう、夫妻は疑心暗鬼になっていく。

もしかして法律に詳しい人が観たらいろいろ粗が多いのかもしれない(相続がそんなにすんなりいくのかなど)、自分は映画を観てるときあまり難しいことを考えている余裕はないので、ところどころの伏線やミスリードなどを楽しむことができた。登場人物が少なく、題材の割にはドロドロするような展開でも無かったので気軽に観ることができるサスペンスドラマといった感じ。あと、はじめましてのカミラ・メンデスさんも美人だった。