ちろる

神在月のこどものちろるのレビュー・感想・評価

神在月のこども(2021年製作の映画)
3.4
いつも前にいて支えてくれたお母さんがいつのまにかいなくなっていた。

神無月=10月 八百万の神が10月、出雲に集まるので、神社から神がいなくなる。
でも出雲では神様が集まっているので神在月という。

お母さんが亡くなって、一年。カンナは走れなくなっていた。
泣きながら神社で母の肩身を腕に通したカンナの目の前に鬼と神の使いが突然現れる。
母さんは韋駄天の末裔だったと神の使いのシロが突然伝え、出雲に行こうと誘ってくる。
カンナは『走る』事を通して神と繋がり、本当の自分を見つけることにもつながっていくというお話。
韋駄天・・・NHKドラマでもありましたね。
観てないけど。


突然白兎に言われた『仕事』をカンナは意外とすんなり受け入れていてびっくりしたのはもちろんですが、キャラクターが分かりにくかったのは残念、行動や意思も脈絡がない印象で、カンナの気持ちには寄り添えませんでした。
あと、母さん恋しい気持ちわかるが、父さん可哀想すぎ・・・
テーマは悪くないだけに、ストーリーに無理矢理感があって少し残念。
新海誠をちょっとパクってるように見えてしまうのももったいない気もしました。

しかし、日本の原風景を描く美術はとても美しく、オープニングからハッとするほど魅せられます。
そして日本人としては生きてる間に"諏訪神社""出雲大社"そして"牛島神社"には拝礼したことがないので是非行かなければ!という気持ちにさせられました。
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