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TITANE/チタンのNのレビュー・感想・評価

TITANE/チタン(2021年製作の映画)
4.0
本物のカーセックスだ!なんて思っていたのも束の間。
痛い、怖いと思うシーンは幾つもあったけれど、自分の意思とは別で自分の身体が変化していくことが1番の恐怖だった。
アレクシアが金属にジワジワと侵食されていくような。行動や態度が所謂男性的な部分があるのに、受身なセックスや(二度目のセックスに関してはレイプのような気もする…)女性的な身体など反対性を持ち合わせている部分、どんなに男でありたいと願っていても変えられない部分があることがもどかしい。(性別が逆の場合でも言えることだとは思うが)

押し潰し、押し潰し最後にほんの少しの愛と許しを見せるこの映画に今日の体力を半分くらい持っていかれてしまった。ファンタジーでもリアリティーでもないフワフワとした現実感。
数日前にクラッシュをたまたま観ていた偶然性もなんだか気持ち悪いな。
私はラストシーンでは泣かなかったが、パパが一人で踊るシーンは滑稽で悲しくて泣きそうになった。

観た当初は全然よくわかんない…気持ち悪い…と思ってたけど、そっからこれを打ち込んでいる今日まで(1ヶ月くらいたったかな)未だに興奮が片隅に残っている。
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