むぎちゃ

TITANE/チタンのむぎちゃのレビュー・感想・評価

TITANE/チタン(2021年製作の映画)
3.2
ウルヴァリン誕生の瞬間である(嘘)

車とセックスなんかするからだまったく。
そんな尖った主人公の尖った映画かと思ったらやべぇヤツが紛れてたな。
最後の最後の展開で、この映画が誰の何の物語なのかが分からなくなった。
そうだ、フランス映画だったこれ。


カーセックス(違)も殺人もとてもやり慣れてるように描きながら、後対応(セックス→妊娠、殺人→逃亡)がとても慣れている人のそれとは思えない。不自然。
これが故意の演出なのだとしたらかなり奇妙な映画だと言わざるを得ない。不思議。
そうだ、フランス映画だったこれ。


人を傷つけるにあたっての罪の意識がまるで無いチタン人間のご懐妊。
もしかしたらだけど、腹のチタンも滴るオイル体液も幻覚だったのではないか。
あの様子を間近で見たパパママのリアクションがどうも引っかかる。
どう見ても怪物じゃん。母体も赤ん坊も。なのにあの反応は…?やはり?
劇中で何度も使われた鏡の演出。
映画で鏡と言えば虚像のメタファー、この辺がうっすらと根拠になりそうな??

メタファーで言うと、そもそもタイトルにもなったチタンはどんな意味合いが含まれているのかな。
新しい人類、マイノリティへの融合…うーん?


あと特殊メイクが凄い。
どこまでがメイクでどこからがCGなのかがわからん。
あの乳どうなってるんだ?
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