デッカード

TITANE/チタンのデッカードのネタバレレビュー・内容・結末

TITANE/チタン(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

先が読めず予測不可能なストーリー。
シリアルキラーのダンサーと子どもと若さを失った消防士。互いを必要とする不可解な人間同士の何とも不気味な関係性を描いていく。

痛いシーンが多く目を背けてしまった。
終始神経を逆撫でするような描写や展開が続きそれに耐えられるかを試されている感じの映画。音楽はスタイリッシュ。

この物語全てが実は頭のチタンがアレクシアに見せている幻想なのではないかと想像してしまうほど現実離れした展開の連続。
男と女、人と物など相反するものが相互乗り入れする状況が続く不条理感。

最後に生まれてくるチタンで構成された赤ちゃんは何の象徴なのか?
死んだアレクシアの横顔が古い絵画の聖女のように見えたが、作り手はそんな読みなど裏切ろうとしているように思えた。
デッカード

デッカード