これは凄いものを見た…
車が音で"誘う"シーンは忘れられない。
全体通して評価されるのには納得が行くが
映画としての転調具合に付いて行くのが大変だという事実も多少否めない。
ジェンダーの差異というもの自体に違和感を与える作りというか、父と子(娘であり他人)の関係性が成長する過程は、状況整理するだけでも頭が重くなる。
愛情は誰にでも向けられて、誰からでも受け取れる。
目を瞑ってきた事実を迎え入れた時、
自分の幻想は崩れ去るが、同時に新たな生命を生む。最後は破壊と構築の構図で締めくくられていて、この作品としてのオチどころとしては良いものだった。