近年割と社会派で面白い映画の受賞が続いていたパルム・ドールを久しぶりにパルム・ドールっぽい変な映画が取ったなという感じ。
正直好みかと言われるとそこまででも無いが、そこそこ映画を見てきた中で初めて見るような画が結構あったこと、それらが確かに忘れ難い衝撃を残していたこと、難解なストーリーを何とか追いかけようとしている自分がいる事に気付いて結構面白い映画だったのかもなと思ったり。
いや流石にサラシ巻いてもそんなにペシャンコにならんやろーと冷めてる自分と、いやこれは消防士パッパから見た息子の姿であって……と真剣考察してる自分が同時に存在していたというか。
余談だが、本作と監督の前作Rawを見比べると同じ役者に同じシーン、同じ役名まで使われている。
これ結構衝撃というか、連作やユニバース作品とかではなく全く新しい作品を作るとなっても同じモチーフを繰り返し描いて良いんだ、という気付きを得た。自分の政策にも活かしたい。