お伝

やくざと抗争のお伝のレビュー・感想・評価

やくざと抗争(1972年製作の映画)
3.5
渡辺文雄が裏にまわってヤクザと愚連隊を愛国結社に入れるんだけどなんか納得いかない安藤昇。ヤクザも愚連隊も右も左も娼婦も満洲の問題も入り乱れるけど、結局おのれの心情でケリをつけるしかない。何のために命をかけているのか。
金魚を踊り食いする渡瀬恒彦、利き手を負傷したもんで左手で枕を宙に投げてドスを突き刺すリハビリをする安藤昇、藤浩子のひどい演技、日の丸が黒くなるラスト。
たまに残虐描写に飲まれ気味でテーマが薄れたり、テンポも良いとは言えない佐藤純彌作品ですが、混乱する社会情勢とはみ出し者の不条理が印象に残って良かった。
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