がらがら

トランスフォーマー/ビースト覚醒のがらがらのレビュー・感想・評価

3.5
新たなシリーズの1作目。とうとう『ビーストウォーズ』メンバーが実写化。

トランスフォーマーは子供の頃に観ていた『ビーストウォーズ』しか知らなかったから、実写映画化された時に動物じゃなくて車に変形することに驚いたくらいの『トランスフォーマー』=『ビーストウォーズ』っていう印象が染みついた世代としては、この実写化は嬉しい。(『ビーストウォーズ』の内容はほぼ覚えてないけど)

舞台は1994年、『バンブルビー』よりも後の話で『トランスフォーマー』1作目よりも前の話。時空が移動できる鍵を巡り、鍵を使って地球を飲み込もうとするユニクロンと、鍵を使って母星に帰りたいオプティマス達が戦いを始める。

『バンブルビー』に引き続き、マイケル・ベイは監督せず、『クリード炎の宿敵』のスティーブン・ケープル・ジュニアが監督。

オプティマスが出ることもあって、『バンブルビー』よりはマイケル・ベイ監督の『トランスフォーマー』シリーズに近いノリになってるけれど、やっぱりマイケル・ベイ監督特有のごちゃごちゃ感が無くなって見やすい。

今までのシリーズでは無かったトランスフォーマー達の見せ方(ミラージュ変形と同時にアンソニー・ラモスが車を降りるシーンとかバンブルビーの降下シーンとか最高にかっこいい)がいくつもあって良かったし、異星人コンタクト物としての人間とトランスフォーマーの交流をちゃんと描いているから結構感動できる場面もあったり、シリーズとして新鮮味があった。

ただ、マイケル・ベイ監督にはあったハイテンポギャグや、人間達のハイテンションブチ切れ芸は勿論ないし、見やすさと引き換えにド派手さは抑えめになってる印象。あと細かいところで新鮮味は出してるものの、大枠としてはトランスフォーマーとの邂逅→敵と正面衝突するだけなのでどうしても今までのシリーズと比べて既視感は拭えなかった。

ただ今までのシリーズには無かった、完全に新しい要素を入れてくることが示唆されているから次作以降にも期待。
がらがら

がらがら