友一

トランスフォーマー/ビースト覚醒の友一のレビュー・感想・評価

3.4
マイケル・ベイ版『トランスフォーマー』シリーズがとんこつ家系ラーメンだとすると今回の『トランスフォーマー/ビースト覚醒』はサッポロ一番塩らーめんという面持ちでしたね。

でもサッポロ一番塩らーめんは即席塩ラーメン界の頂点に君臨するバカうまラーメンですからね。ナメたもんじゃないですよ。つまりそういうことです。

地球存亡をかけた大バトルに人間サイドが戦いに出向く理由が薄い、というか無いのはこのシリーズいつものことなんですけど今回も健在で、しかしそこは弟想いの良い奴お兄ちゃんと、白人に才能もキャリアもパクられる黒人女性というキャラ付けでなんとか乗り切れたと言えるのではないでししょうか。最後みんなでひとつになったんだからヨシとしましょうや。

後半からサプライズ含めたアゲアゲアポイントが段階的にいくつも用意されてて、超楽しかったです。

「何でも欲しいものをやる」

「ならば死ね!」

今回あんま良いところ無かったオプティマスが最後の最後で見事な口の悪さを披露してもう感謝でニコニコですよ。

HIP HOP映画っぽくなってたのも新しかったですね。監督の特徴によるところかもしれませんが。

ラストでベイ版『トランスフォーマー』の音楽を使ってくれてベイ版のファンとしては嬉しい気持ちでいっぱいになりましたよ。全体しっかりリスペクトがあったのが良かったです。

『クリード 炎の宿敵』でお馴染みスティーブン・ケイプル・Jr.監督はちゃんと元のトランスフォーマーに思い入れありそうで良かったし、『イン・ザ・ハイツ』のアンソニー・ラモスも気の良さそうな感じが良かったですね。

というかこのシリーズで普通に良い人が主人公ってそれだけで新鮮でした。サムとかあいつマジで何だったんだ….。
友一

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