風来坊

トランスフォーマー/ビースト覚醒の風来坊のレビュー・感想・評価

4.0
製作に残ってはいますがベイ好きとしては、マイケル・ベイ監督じゃないトランスフォーマーなんてなと思い劇場には足が向かなかった本作。
プロデューサーは「全く新しいトランスフォーマーになる」って言ってましたが、宇宙を脅かす重要なアイテムが地球に隠される、問題を抱えた主人公がオートボット達と出会い成長するっていういつものパターンです。

もう数が多すぎてごっちゃになっていますが、本作は1994年のブルックリンなどが舞台で時系列としては「バンブルビー」のあとの話ですね。
それを言っちゃうとおしめえよなんですが、相変わらず地球が戦場になって、とばっちり感がスゴい。地球以外に逃げ場ないんかい!

非常に真面目にトランスフォーマーを描いている印象で、オートボットパートも人間パートもしっかりしてましたし、いつものオートボット達と主人公たちが心を通わせるシーンも時間をしっかり使って表現していました。
ペルーでの斜面での戦いや最終対決の迫力はスゴくてテンションが上がりました。

ラストの展開は賛否両論も分かりますね…トランスフォーマーもまさかのユニバース化するんでしょうか?
エンタメ作品として普通に楽しめるのですが、やっぱり何かが足りない…。
ビースト覚醒と言ってもビーストの活躍感は乏しい…。
ベイ監督の無駄に派手な爆発とアホみたいに連発のスローモーションやクドすぎて消化不良になるドラマがやっぱりトランスフォーマーには合っているんじゃないかとベイファンとしては思うところ。

しかしながら…ベイ監督じゃない「バンブルビー」と本作は評判もよく興行成績も良く米誌は「トランスフォーマーシリーズで最高の1作」との評価(それは言い過ぎな気が…)ますますトランスフォーマーからはベイ離れが加速するんじゃないかと思います😭
まあそれでも新しさは無いものの、仲間=チームをクローズアップした本作はなかなか楽しめた作品でした。
風来坊

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