Jin

トランスフォーマー/ビースト覚醒のJinのレビュー・感想・評価

2.4
白人アメリカ人のステレオタイプ的な映画だったトランスフォーマーシリーズにもついにブラックパンサー、アラジン、TENET、スパイダーバース的なブラックの波が入って来ましたね。

俳優のキャスティング、音楽、オートボットの人種に関するジョークなど、今までとは毛色が違う。
ただ、そのブラック系映画かっこいい!みたいなのはこの映画では特になかった。無理矢理流行ってる要素を真似して取り込んだだけでトランスフォーマーとうまく合ってない。

今まで視聴者がイライラしていた、「戦場でトランスフォーマーに守られながら弾丸を避けて逃げ回る民間人の主人公」という構図を、今回主人公もロボット武装して戦うことで解消したかったのかな。
ただ、時系列が既出作品よりも過去なので、なぜ今までの映画で同じことができなかった?という疑問は出てしまう。
人間の主人公がロボット戦士に変身しちゃうとやっぱり子供映画感が強まってしまう感じがした。まあ逆にアメリカ軍大好きな男臭さがなくて、子供向け映画としては正しい方向なのかも。

アニメのビーストウォーズは見てたのでビースト達のCGが見れて良かった。
オプティマスプライムとオプティマスプライマルって流石に名前もっと変えろよって思ってしまった。いくらなんでも。
どっちもコンボイだから同一人物かと思ってたけど、同じ世界線で存在するためには別人物である必要あるよね。
恐竜のメガトロンが出てこなくて残念。
というかオートボットとビーストは全く別の種族なんだね。オプティマスがトラックになる前は実はゴリラだった、みたいな展開がよかったなー。

オプティマルさん、オプティマスが犠牲になるって言ったときすんなり受け入れて自分は退避しようとしてるの男気なくてがっかりしてしまった。最後は戻ってきたけど信頼を、挽回できなかった。

敵の小ちゃい雑魚兵が沢山出てくるのって誰得なんだろう。モブなぎ倒してるところって派手だけど全然燃えない。ちゃんと幹部とやり合ってる場面に時間割いてほしい。
Jin

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