リプリー

ジョン・ウィック:コンセクエンスのリプリーのレビュー・感想・評価

4.1
初日のレイトショーとあってか、結構入っていた。
3時間近い上映時間に見る前は少し怖気付いたが、その長さはあまり感じなかった。
相変わらずやってることは凄まじい。
殺戮が行われるシチュエーションも多種多様で、ジョン・ウィック的な様式美、地獄めぐり感に磨きがかかっている印象を受ける。
ただこのシリーズのジレンマとして、ひたすらに見せ場を釣瓶撃ちされはと感覚が麻痺してしまうという部分はあるが、それでも要所要所で意識が戻りやっぱりすげぇ…と目を奪われる。クライマックスの建物の中で繰り広げられる戦闘シーンは、疑似ワンカットの見せ方含めてクラクラしてきて、ジョン・ウィック見ているな〜とうっとりしてしまった。
個人的には前作の方がフレッシュな見せ場は多い印象だったが、お話的には本作の方が面白く、原点回帰的というかど真ん中の王道で攻めてした感があって良かった。
やっぱりドニー・イェンと真田広之、キアヌ・リーブスが同じ画角に収まる瞬間はアガるし、このシリーズならではだろう。とにかくこの世界観を考えたのが勝利。
今回新たにスピンオフ的な匂わせもありつつだったのでジョン・ウィックワールドの広がりに期待したい。